2023 鵬翔流吟友会研修会報告
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10月1日高知市の郊外の山間で、温泉と食事会や研修会が行える大広間のある 「土佐山オーベルジュ」で、研修会が11時集合で開催された。まだ紅葉には早く、緑の山林のなかであった。研修会は、次のようなスケジュールで行われた。
梶田鵬翔会長講話 「精神世界」を開く
初めに、先生が詩吟の稽古をされた頃のお話し、全国コンクール大会出場の苦闘、稽古を積んでも勝ち残れなかった。ある時、「一詩千吟詠」と、著名な先生から言われた。その時から、千回吟詠を、数えなかったが、繰り返し同じ課題吟を吟じた。大会に臨んだ時に、過去と違って平常心で、舞台に立つことができて賞を頂いた。最近、船木正明先生(医学博士)の御著書に出会い、命の重さや宇宙意志、魂の存在などを考えており、吟詠の稽古には、魂のこもった努力が、必要などのお話をされた。
昼食: 広い食堂で、山の幸の豊富なメニューで、ゆったりと楽しいひと時を過ごした。
午後1時よりレクレーションの時間
ラジオ体操で身体をほぐして、詩吟あてクイズを行う。配布された紙に吟題が書かれており、暗唱吟詠が、できるか否かを競った。参加者は、ほぼ全員、一つの漢詩を完璧に吟詠した。
太極拳入門を、”浜千鳥“の歌に合わせて、模範演舞・講師を中西鵬鶯、大野正翔が行い、その後、全員で、太極拳入門の演舞を練習した。
午後2時より詩吟の稽古
訪横倉山安徳帝御陵(秋季大会合吟・課題) 講師:飯田鵬祥
牧野博士の梅花黄蓮(秋季大会合吟・課題) 講師:山中清翔
終了後、参加者記念撮影を行う。
閉会の辞は 事務局長川添鵬雄が行い、和やかに現地解散となった。
仁淀地区春の集い(2023年3月25日開催)に参加しました。
2023年3月25日(土曜日)に、“仁淀地区春のつどい”のイベントに、鵬翔流吟友会の会員などが参加した。
ポスターのごとく満開の桜が咲く仁淀川町の「仁淀支所多目的ホール」で、午後1時より3時まで開催された。
プロクラムのあるように、舞は 土佐麗陽会宗家大崎麗蒼先生一門の方々、花柳流 中岡あき先生全国吟詠会で2位となられた水真流聖山吟詠会の尾方貴山さんは、幼い子供さん連れで、この会に参加して下さった。
イベントは、50名ほどの席が満席になるどの盛会で、和やかなひと時となった。
鵬翔流吟友会 仁淀地区春の集い プログラム (仁淀支所多目的ホール3階)
13:00 開会挨拶 鵬翔流吟詠会副会長 山中清翔
会長挨拶 鵬翔流吟友会会長 梶田鵬翔
13:10 絶句 風雅をつむぐ(その一)
江南の春 杜牧 鵬翔流吟友会 宝蔵瑶光
常盤狐抱図題 梁川星巌 鵬翔流吟友会 松代怜翔
山行 杜牧 鵬翔流吟友会 大野正翔
中庸 元田東野 鵬翔流吟友会 笹岡鵬俊
事に感ず 干濆 鵬翔流吟友会 川添鵬鶯
13:40 華麗なる舞と吟
武神 八幡太郎義家~ 舞 土佐麗陽会 中城麗抄
歌 鵬翔流吟友会 松木鴻光
白鷺の城 舞 土佐麗陽会 竹内麗岱
歌 鵬翔流吟友会 山中清翔
人生の並木道 舞 花柳流 中岡あき
桜花の詩 舞 土佐麗陽会宗家 大崎麗蒼
14:00 絶句 風雅をつぐむ(その二)
春風 白居易 鵬翔流吟友会 中西鵬鶯
仁湖淵 飯田鵬翔 鵬翔流吟友会 飯田鵬祥
春夜洛城に笛を聞く 李白 水真流聖山吟詠会 尾方貴山
牧野富太郎博士を偲ぶ 鵬翔流吟友会会長 梶田鵬翔
14:20 吟詠体験 お楽しみコーナー
土州秋葉祭り 飯田鵬祥
14:40 歌謡と舞踊
川の流れのように 歌 水真流聖山吟詠会 尾方貴山
関東春雨傘 舞 花柳流 中岡あき
歌 鵬翔流吟友会 山中清翔
七久里紅葉狩り 歌 鵬翔流吟友会会長 梶田鵬翔
15:00 閉会挨拶 鵬翔流吟友会副会長 飯田鵬祥
2022 鵬翔流吟友会研修会
9月18日 横倉山 講演要旨 私の吟詠心がまえ
山中清翔
梶田先生の吟詠に感動して、私も人の心を揺さぶる様な吟詠がひとつでも出来る様になれば、との思いから詩吟を習い始めて14年、来年で15年になろうとしています。
先だっての6月5日、皆さんの応援を頂いて日綜連四国地区吟詠コンクールにて入賞、初めて全国大会に駒を進める事が出来ました。
その時に梶田先生から、「山中さん良かったよ感動しました」
審査員の先生から、「よい吟詠でしたよ」と言って頂いたことが嬉しく良かったなと思っています。
そういう意味では、少し近づけたかなと思います。
詩吟を始めた思い(人の心を揺さぶるような)難しい は今も変わりはありませんが、詩吟の発表会とか、特にコンクールに出ることは、その思いが評価を受ける機会だと思っています。
詩吟を習い始めて10年位は佳吟賞・自分では良く歌えたかなとおもっても又佳吟賞
コロンビア高知地区吟詠コンクールで、初めて決勝吟に残た事があってその2年後だったと思いますが、クラウン四国地区吟詠コンクールで決勝吟詠に選ばれた時は、やっと審査員の耳に残る吟詠ができるようになったかなと思えるようにようになり、少し自信にも繋がってきたかなとおもいます。
そして、全国大会も夢ではなく手に握ることのできる距離にあると思えるようになりました。
心がまえが大きく変わったのは、仁淀川町に移住してからだと思います。
一人夕方食事前に30分ほど、発声練習から課題吟を練習します。そのうち近所の、詩吟に興味がある方が一緒に練習をするようになりました。
そしたら、私の吟詠の練習と、その方の練習スケジュールを考えるようになり、詩吟を教え指導する立場になりました。
昨年の12月から毎週水曜日に一時間練習します、その前に指導用の練習をしておかないと教えられないので、吟詠の練習量がずいぶん増えました。
月3回の高須教室の練習、仕事で疲れて休みたいなと思っても、行けば必ず得るものがあるように梶田先生の指導をしてくれます。
コロナ禍の中で、2年間コンクールが行われていない中で私がやってきたこと、この期間の評価を受けてみたいなとの思いがありました。
6月の日綜連コンクール時は、順番を待つ間に人の吟詠を聴いていて「リラックスして力を抜いて歌いなさい」なんか、そんな声が聞こえてきたような気がしたんですね。
順番が来る前に、発声練習、恥ずかしがらずに普段どおりに、出番前10番位は心を沈めて自分の吟に集中する(これは難しい)雑念が入り詩文が解らなくなる時あり、ポケットに忍ばせた詩文をを再確認する、深呼吸をして心を落ち着かせようとするが、中々落ち着かない
本番直前は、悔いのない様に歌おう、私の歌を聞いて下さい。
平常心で臨む、どうこういっても、どう転がっても、これが今の自分の力なのだから、と腹を括り覚悟を決める。この時は不思議と落ち着いていたと思います。
9月のコロンビア吟詠コンクールは、入賞を意識し過ぎたんでしょうか?緊張したし、声は出ていなかったし、誤読はするし、平常心で歌うことの難しさを痛感しました。
初心に帰り、コンクールで評価を受けるのは自分の吟詠の客観的評価を受ける場であり、あくまでも人の心を、魂を揺する事のできる吟詠、を目指して精進して行きたいと思います。
令和4年度 研修会 鵬翔流吟友会研修部
会員の皆様へ
鵬翔流吟友会研修では、詩吟の背景となる歴史や土地を知ることで、吟ずる時の心情を深めたい。という思いを込めて、平成30年9月菅原道真公を訪ね大宰府天満宮への研修旅行、また令和元年8月長宗我部元親公をより識りたいとの思いで長浜での一日研修会等を行ってきました。
このことにより、大宰府研修後の秋に行われた弁天座での「秋の集い」では、道真公をテーマとした構成吟詠『天神様 菅原道真公を偲んで』につながり、長浜研修後には「元親公初陣の銅像に題す」を吟じていくとき、壮大な元親公の四国統一への思いを感じることができるようになりました。
詩吟を通して歴史を知る。逆に歴史を知ることで詩吟が深まり、それにまつわる土地を訪れてみたくなる。人生が豊かになる。人生の幅が広がります。
そういう意味や願いを込め、コロナで2年間できなかった研修会を、今年は開催したいと企画してみました。
今年もコロナの陰に脅かされておりますが、ぜひとも多くの方に参加していただき、吟友会の絆を一層深める場にもしていきたいと思います。
〇研修会テーマ
『安徳天皇を訪ねて ~越知町に現存する安徳天皇御陵~』
サブテーマ・横倉山伝説や牧野富太郎をはぐくんだ横倉山。
そんな魅力にあふれた越知に行ってみよう!
〇日時
9月18日(日曜日)
正午 現地集合 越知町峰興寺(ほうこうじ)越知町甲1502
本堂を今回の研修会に貸していただけます。
12:10 昼食会…お弁当を事前に注文すれば用意していただけます。
テーブルはお寺で提供有り
12:50 地元講師によるお話
13:40 休憩 記念撮影
14:00 梶田会長による詩吟研修
15:10 片付け・清掃博物館へ移動
15:30 横倉山自然の森博物館見学 入場料500円
記念撮影・・・場所、タイミングは山中さんの指示に従う
博物館は安徳天皇御陵のある横倉山ふもとにありその時は「牧野富太郎展」。
「竜とそばかすの姫の竜のフィギア」展示中
16:30 研修会終了